AKARI—暗闇の先で—

灯りを抱きしめる不安な夜に。

夜が落ちて　息をひそめる部屋で

君の不安がそっと顔を出す

言葉もなく　ひざを抱えたその背中に

僕は静かに　ぬくもりを置く

この腕に　飛び込んでおいで

痛みのつぶを　ほどいてゆくよ

ぎゅっと抱いて　なにも言わずに

君の笑顔が　僕の灯り

通いなれた　坂道の途中

みなれた景色が　少し揺れてた

遠い未来を　語るより

今日の君の手を　離さないこと

言葉にならない棘を抱えても

僕はここにいるよ　ただそれだけで

眠れぬ夜に　かわす言葉が

君の中の痛みを溶かすように

この腕に　飛び込んでおいで

涙の奥も　全部見ていた

ぎゅっと抱いて　そばにいるから

明日が来ても　迷わないように

この腕に　飛び込んでおいで

痛みのつぶを　ほどいてゆくよ

ぎゅっと抱いて　なにも言わずに

君の笑顔が　僕の灯り

2025.8.25 ALU